【失敗例1】コーティングムラ(塗布ムラ・光沢ムラ)
症状と原因
カーコーティングでよくある失敗の一つがコーティングムラです。特に新車時や再施工時に、塗布の厚みに偏りがあると、仕上がりに明らかな差が出ます。
例えば、ボンネット中央がギラついているのに対し、ドアの下部はツヤがなくマットに見えるなど、不自然な光沢差が発生します。これは、スプレーガンの噴射圧の調整不足や、塗布速度・角度のバラつきが主な原因です。手早く済ませようとする意識が、左右での塗布リズムにムラを生みやすくしています。
Refineによる解決策|“磨き直し”から始めるプロのリカバリー
このようなコーティングムラは、単に上から塗り直すだけでは解決できません。Refineでは、まず最初に専用の「ムラ検知ライト(LED)」で光沢のバランスをチェックし、どの範囲がムラになっているかを目視ではわからないレベルまで可視化します。
そのうえで行うのが、塗装面の“磨き直し”です。
Refine独自の微粒子コンパウンドを使い、ムラの出ている箇所を丁寧に研磨しながら塗膜全体の高さを均一化します。この作業により、厚塗りされた部分と薄塗りされた部分の差を物理的に整えることができます。
磨き工程後は、均一になった下地に対して「Refineハイブリッドコート」を再施工。最後にマイクロファイバークロスで丁寧に拭き上げることで、ムラのない美しい艶と深みのある仕上がりが実現します。
失敗例2:オレンジピール(みかんの皮状ザラつき)
症状と原因
オレンジピールとは、カーコーティングや塗装をしたあとに、ボディの表面が「みかんの皮」や「ゆずの皮」のようにザラザラとした質感になる状態をいいます。塗ったコーティング剤や塗料が平らに伸びず、乾く前に固まってしまうと、小さな凹凸が表面に残ってしまいます。
この現象が起こる原因はさまざまで、たとえばコーティング剤が速く乾きすぎてしまった場合や、施工時の温度や湿度の管理が不十分だった場合、あるいはスプレーガンの設定(吹き付け圧・距離・速度など)が合っていない場合などが考えられます。また、塗膜が薄すぎたり、シンナー(溶剤)の種類や量を間違えることでもオレンジピールが起きることがあります。
ただし、オレンジピール=失敗とは限りません。むしろ、あえて表面にわずかな凹凸を残すことで、傷つきにくくなる、汚れが付きにくくなる、自然なツヤ感を保てるといったメリットもあります。実際、多くの新車にも多少のオレンジピールは存在しており、完全な鏡面仕上げはかえって違和感が出ることもあります。
Refineによる解決策
オレンジピール(ゆず肌)と呼ばれる塗装表面のザラつきは、コーティングの乾燥スピードや施工環境によって生じる現象で、多くの人が「失敗」と感じやすいポイントのひとつです。Refineでは、この凹凸による見た目の違和感を【「磨いて削る」という方法で根本から解決します。
まず、オレンジピールの状態を確認するために、専用のライトを使って塗装面の凹凸を目視ではわからないレベルまで正確にチェックします。そして次に行うのが「ナノレベル研磨」です。これは非常に細かい粒子の研磨剤を使って、塗装表面の凸部分だけを慎重に削り、滑らかな面に整える作業です。
失敗例3:ウォータースポット(水垢・イオンデポジット)
症状と原因
ウォータースポットとは、車のボディやガラスに白い斑点や輪のようなシミとして現れる汚れのことです。これは洗車や雨のあと、水滴が乾く過程で水の中に含まれていたカルシウム、マグネシウム、シリカといったミネラル分や汚れが塗装面に残ってしまうことで発生します。特に井戸水や硬水(ミネラル分の多い水)、あるいは大気中の汚染物質が混ざった雨水などはウォータースポットの原因になりやすく、乾燥の早い夏場や直射日光の下では、斑点が強く出やすくなります。
症状が軽いうちは、うっすら白い跡が見える程度ですが、放置すると斑点が硬化し、通常の洗車では落ちなくなってしまいます。さらに悪化すると「イオンデポジット」と呼ばれる状態になり、塗装面の内部にまでミネラル分が染み込み、最終的には塗装を侵食し、クレーター状の凹みをつくってしまうこともあります。見た目が悪くなるだけでなく、塗装やボディ自体にダメージを与えるため、早めの対応が非常に重要です。
Refineによる解決策
Refineでは、ウォータースポットやイオンデポジットといった水垢の汚れに対して、「ただの洗車」では落としきれない汚れを、職人の手による磨き作業でしっかり取り除くことを基本としています。
まずは、車の状態を丁寧に確認します。水滴が乾いた跡が表面に残っているだけの軽い汚れであれば、専用の溶剤を使って優しく浮かせて拭き取ることが可能です。しかし、多くの場合は、白いシミがしっかりと塗装にこびりついてしまっており、洗っても落ちない状態になっています。そうした汚れに対して、Refineの職人は専用の機械と研磨剤を使って、塗装面のごく薄い表層を手間ひまかけて丁寧に磨き上げていきます。
この磨き作業には熟練の技術が必要です。力加減や角度、時間のかけ方一つで仕上がりが変わるため、Refineではスタッフ全員が高い技術を持ち、「落とすべき汚れはしっかり落とし、削りすぎないように仕上げる」というバランスを大切にしています。まさに“目と手で感じながら”進める職人仕事です。
磨きが完了したあとは、再び水垢がつかないようにするためのコーティングを施工します。このコート剤は水滴が転がり落ちやすく、ボディに水が残りにくくなるので、ウォータースポットの再発を防ぐのに非常に効果的です。
「気づいたら白い斑点がついていた」「洗っても落ちない汚れが残る」といったお悩みを抱えている方にとって、Refineの職人による磨きは、車の美しさを取り戻す最も確実な方法です。ご自身ではどうにもならなかった頑固な汚れも、職人の手にかかれば、まるで新車のようなツヤと透明感を取り戻すことができます。
失敗例4:スワールマーク(洗車傷・拭き傷)
症状と原因
スワールマークとは、車のボディにできる細かい円状や渦巻き状の傷のことです。普段の洗車や拭き取り作業で、気づかないうちに少しずつついてしまう傷で、多くの方が「なぜかツヤがなくなってきた」と感じる原因にもなっています。
この傷ができる一番の理由は、洗車や拭き上げの際に塗装の表面をこすってしまうことです。たとえば、洗車前にボディに付いた砂やホコリをしっかり落とさずにそのままスポンジを動かしたり、ゴシゴシと力を入れてこすったりすると、目に見えない小さなゴミが研磨剤のような役割をして、塗装面に細かな傷をつけてしまいます。また、硬めのスポンジや吸水性の悪いタオルを使うことでも、同じように傷が入りやすくなります。
意外と多いのが、洗車機を使ったときに発生するケースです。最近の洗車機はやさしいブラシを使っているとはいえ、使い古された布やゴムローラーの繊維に細かな汚れが残っていると、それが塗装面を引っかいてしまうことがあります。また、水だけで洗車する人も注意が必要です。カーシャンプーを使わずに水だけで汚れを落とそうとすると、洗剤の滑りがない分、タオルが塗装面に強く引っかかり、傷をつけやすくなってしまいます。
スワールマークは特に黒や濃い色の車に目立ちやすく、晴れた日の太陽の光や、蛍光灯のような強い光の下で見ると、渦巻き模様のようなキズがはっきりと浮かび上がって見えます。ひどくなると、ボディ全体がくすんで見えてしまい、せっかくの光沢が台無しになってしまいます。
こうした細かな傷は、日々の洗車や拭き取りの積み重ねで少しずつ増えていくため、正しい洗い方と道具の選び方がとても大切です。やわらかい素材のタオルを使ったり、シャンプーをしっかり泡立てて使ったりするだけでも、スワールマークを防ぐことができます。何気ない洗車のひと手間が、車の美しさを長く保つカギになるのです。
Refineによる解決策
車の塗装面にぐるぐるとした細かな傷が無数に浮かび上がる「スワールマーク」。これは主に洗車や拭き取りのときに、目に見えない砂やホコリを一緒にこすってしまったことでつく、いわば“生活傷”ともいえるものです。特に濃い色の車では目立ちやすく、ボディ全体がくすんだ印象になってしまいます。そうした傷をどうやって消すか、そして再び傷まないようにするには、技術と経験が必要です。
Refineではこのようなスワールマークに対して、職人の手による磨き直しを中心とした方法で対応しています。まず行うのは、塗装面全体の状態を丁寧に確認することです。どの方向に傷が入っているか、どの程度深いか、どの部分が特に目立つかを、光の反射や角度を変えながら細かくチェックしていきます。そのうえで、傷が入っているクリア層(塗装の一番上の透明な膜)を、必要なぶんだけ、繊細に磨いていきます。
この磨きの作業は、ただ機械を当てるだけではできません。塗装の種類や車の色、気温や湿度によってもコンパウンド(研磨剤)の種類や力加減を変える必要があります。だからこそ、Refineではこの工程を“職人の仕事”と位置づけ、熟練したスタッフが一台一台、車の状態にあわせて丁寧に作業を行います。塗装を削りすぎず、でもしっかりと傷を消す。その絶妙な加減が、仕上がりの美しさと塗装の寿命を両立させてくれます。
また、ただ磨いて終わりではありません。磨きのあとは、塗装面を保護するためのコーティングをしっかりと施工します。これにより、次に洗車をしても傷がつきにくくなり、光沢も長持ちします。お客様の中には「前よりもツヤが出て、しかも傷がつきにくくなった」と驚かれる方も多くいらっしゃいます。
日々の洗車でどうしてもついてしまうスワールマークは、避けきれないものかもしれません。でも、Refineなら職人の技で美しく整え直し、さらに再発しにくいように守ることができます。「なんとなくボディのツヤがなくなってきた」「黒い車が白っぽくくすんで見える」と感じたら、それはスワールマークが原因かもしれません。見た目を取り戻すだけでなく、塗装の寿命まで守る。そんな細やかな仕上げを、Refineではご提供しています。